7日に開幕した第106回全国高校野球選手権大会の開会式で、宮崎代表の宮崎商の選手20人は阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)のグラウンドを堂々と行進した。 能登半島地震の被災地、石川県の穴水高校の生徒を先導役に、代表校が入場した。宮崎商は、南か…

 7日に開幕した第106回全国高校野球選手権大会の開会式で、宮崎代表の宮崎商の選手20人は阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)のグラウンドを堂々と行進した。

 能登半島地震の被災地、石川県の穴水高校の生徒を先導役に、代表校が入場した。宮崎商は、南から順に興南(沖縄)、神村学園(鹿児島)に続いて登場。最後尾から小山大智選手(3年)がかけ声をかけ、足並みをそろえてグラウンドを1周した。

 開会式後、谷口真主将(同)は「やっとこの舞台に立てた。ずっと夢に見た舞台に立つことができて、試合が迫ってきたなという実感がわいてきた」と思いを新たにした。行進の間に緊張も解けたといい、「スタンドに白い服が多く、ボールが見にくい気がした。集中力が大事になる」と、大観衆を冷静に見渡す余裕があった。

 選手らは開幕戦を観戦した後、西宮市内で練習を行った。中京大中京(愛知)との初戦は10日第1試合で午前8時開始予定のため、起床を早めるなど体調を整えながら練習を続けている。(中島健)