「巨人3-3広島」(7日、東京ドーム) 広島今季初の8連勝は、引き分けで持ち越し。 本調子ではなかった。今季自己ワーストタイの10安打を浴びた。それでも粘りに粘って試合をつくった。先発・床田寛樹投手が7回2失点。「結構打たれましたけど、守…

 「巨人3-3広島」(7日、東京ドーム)

 広島今季初の8連勝は、引き分けで持ち越し。

 本調子ではなかった。今季自己ワーストタイの10安打を浴びた。それでも粘りに粘って試合をつくった。先発・床田寛樹投手が7回2失点。「結構打たれましたけど、守備の助けもあって、負けなくて良かったなと」と、今季18度目の登板でもQS(クオリティースタート)率100%をキープした。

 決定的な一打を浴びることはなかった。二回2死一、二塁ではモンテスに左前打を許したが、左翼手・末包と三塁手・小園の無駄のない中継プレーで二走を本塁で刺して、ピンチを脱出。四回にはモンテスの適時打、六回には併殺崩れの間に1点ずつ失うも、逆転可能な点差で投げ進めた。

 昨季の8月は1勝3敗で失速。「去年はそれなりにスムーズにいったけど、結果が悪いから悪いみたいに言われた」。状態面では問題なくとも成績で『夏場が苦手』と語られることへの悔しさを吐露していた。脱逆夏男へ、今年は体の状態も万全。8月を「勝負の1カ月」と位置づけ、「去年と比べて肘が痛くないし、トレーニングも(量を)落とさずにできている」と現状に手応えをにじませた。

 この後の戦いで待ち構えるのはシーズン終盤の、息詰まる試合の数々。「平常心」を意識して、マウンドに立つ左腕からは、どんな状況でも安定感は消えない。