アーティスティックスイミングのチームで、日本(比嘉、木島、小林、佐藤、島田、和田、安永、吉田)は総合5位に終わり、2大会ぶりの表彰台には届かなかった。4位からの逆転を狙った最終種目のアクロバティックルーティンは7位だった。 銅メダルのスペ…

 アーティスティックスイミングのチームで、日本(比嘉、木島、小林、佐藤、島田、和田、安永、吉田)は総合5位に終わり、2大会ぶりの表彰台には届かなかった。4位からの逆転を狙った最終種目のアクロバティックルーティンは7位だった。

 銅メダルのスペインとは最終的に20点以上の差がついた。前日のフリールーティンでの大幅減点がなくても、逆転は難しかった。

 東京五輪後、ルール変更で技に一つずつ難度が設定され、その成否を競うようになった。採点基準や技の制限などで細かな変更も続いてきた。中島貴子ヘッドコーチは「(技に関する)情報が入ってくるのが日本は遅かった。そこで置いていかれているのが悔しい」という。

 その中で試行錯誤を重ね、演技の難度を上げてきた日本。3年間、必死に駆け抜けてきた主将の吉田萌(めぐむ)は言った。「隣の芝生は青く見えるじゃないけど、他国は余裕があると見えたこともあった。でもきっと、向こうは向こうで限界の中でやってきたんだろうなとも思う」(藤木健)