ビネシュの減量は相当にハードなものだったようだ(C)Getty Images 衝撃の展開だ。 現地時間8月6日のパリ五輪レスリング女子フリースタイル50キロ級1回戦で須﨑優衣を破り、そのまま決勝まで勝ち進んでいたビネシュ・フォガト(…

ビネシュの減量は相当にハードなものだったようだ(C)Getty Images

 衝撃の展開だ。

 現地時間8月6日のパリ五輪レスリング女子フリースタイル50キロ級1回戦で須﨑優衣を破り、そのまま決勝まで勝ち進んでいたビネシュ・フォガト(インド)。現地時間7日には、金メダルをかけてサラ・ヒルダーブラント(米国)と対戦する予定だったが、同日朝の計量で「体重超過」により失格となった。大会公式サイトが発表している。

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 これには、母国インドでも落胆の声が続出。同国ニュースチャンネル『NDTV』によれば、ロンドン五輪のバドミントン女子シングルスで銅メダルを獲得したサイナ・ネワールは、「通常、このレベルで今回のようなミスはありえない。なぜこのようなことが起こったのか疑問だ。彼女には大きなチームがいるのに」と反応したという。

 さらに、「多くのコーチ、理学療法士、トレーナーがいるはず」と強調すれば、「彼ら全員が辛い思いをしているに違いない。レスリングのルールや規則はよくわからないが、同じアスリートとして気の毒に思う」と同情。その上で、「彼女は今回が初出場ではなく、3度目の五輪。選手としてルールを知っていなければならない」とも指摘している。

 また、「このような大舞台で体重超過による失格という話は、他で聞いたことがない」と振り返り、「どこかでビネシュ側のミスもあったはず。彼女もその責任を取るべき」と厳しく言及したネワール。「彼女か彼女のコーチにしか答えようがない。ただ、確実視されているメダルを逃してしまったことに落胆している」と感想を述べていた。

 なおこの失格に伴い、前日の準決勝でビネシュに敗れているジュスネイリス・グスマンロペス(キューバ)が決勝進出。金メダルをかけてヒルダーブラントと対戦する。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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