「パリ五輪・レスリング女子53キロ級・準決勝」(7日、シャンドマルズ・アリーナ) 五輪初出場の藤波朱理は準決勝で中国の龐倩玉と対戦する。 対戦に向けて、NHKのスタジオ解説にはレスリング女子で五輪4連覇の伊調馨さんが登場。現地では体操個人…

 「パリ五輪・レスリング女子53キロ級・準決勝」(7日、シャンドマルズ・アリーナ)

 五輪初出場の藤波朱理は準決勝で中国の龐倩玉と対戦する。

 対戦に向けて、NHKのスタジオ解説にはレスリング女子で五輪4連覇の伊調馨さんが登場。現地では体操個人総合で五輪連覇の実績がある内村航平氏が観戦に訪れた。

 試合前にはレジェンドふたりがやり取り。伊調さんが「内村くんお久しぶりです。羨ましいな、私もそこにいきたかった」と語り、レスリングの見どころについて「内村さんが言うように身一つの戦い。相手のバランスを崩してタックルにはいりこむかの戦い。柔道と同じですが、レスリングも組み手が大事になります」と説明した。

 内村氏は「ありがとうございます。先輩。組み手の部分、注目して見たいと思います」と回答。なぜ先輩なのか問われると、「連覇の数も倍。日本のオリンピックと言えば伊調先輩と思います、先輩と敬意を込めて呼ばせていただきます」と恐縮した。

 続けて、内村氏から「先輩、藤波選手のすごさを教えてもらえますか」と質問が飛んだが、伊調さんは「うーん。見て感じ取ってください」と笑顔で回答。

 これには普段、冷静な振る舞いを見せる内村氏にとっても意外だったもよう。目を見開き驚くリアクションを見せ、「おおお、まさかの教えてくれないパターンなんですね。分かりました。待ってましたけど」と、笑っていた。