「巨人3-3広島」(7日、東京ドーム) 巨人が首位・広島に引き分けた。延長十二回の4時間30分に及ぶ死闘も勝敗は付かなかった。 試合は巨人が四回、1死一、二塁からモンテスの中前適時打で先制。六回には坂本が左翼線を破る二塁打を放ち、通算18…

 「巨人3-3広島」(7日、東京ドーム)

 巨人が首位・広島に引き分けた。延長十二回の4時間30分に及ぶ死闘も勝敗は付かなかった。

 試合は巨人が四回、1死一、二塁からモンテスの中前適時打で先制。六回には坂本が左翼線を破る二塁打を放ち、通算189回目の猛打賞から2点目のホームを踏んだ。

 一方、先発のグリフィンは序盤から広島打線を圧倒。四回、無死二塁のピンチでは小園、末包、坂倉の中軸から3者連続三振を奪った。この日12奪三振の力投を見せたが、暗転したのは2点リードで迎えた八回だ。

 先頭・菊池の三塁内野安打から、1死を挟んで秋山が中前打でつなぐ。さらに続く野間がしぶとく中前に落とし、1点を返した。ここで阿部監督は2番手のケラーにスイッチ。助っ人右腕は堂林を四球で歩かせると、続く小園に一、二塁間を破られ、2点適時打で逆転を許した。

 それでも直後の攻撃で、1死から門脇が四球を選んで出塁。ギャンブル的に二盗を決めると、2死から丸が右中間を破る適時二塁打を放ち、同点に追いついた。以降、攻撃では毎回のように走者を置きながら、あと1本が出ない展開。それでも投手陣が無失点リレーで踏ん張り、リードは許さなかった。

 勝負の9連戦は前夜の初戦、山崎伊が6回5失点で4敗目を喫した。連敗は避けたかった一戦で、必死の攻防で引き分けに終わった。