「全国高校野球選手権・1回戦、健大高崎1-0英明」(7日、甲子園球場) 今大会から2部制が試験的に導入され、16時開始となった開幕日の第2試合で、今春センバツ王者で夏9年ぶり4回目の出場となった健大高崎が、下重賢慎-石垣元気の2年生投手の…

 「全国高校野球選手権・1回戦、健大高崎1-0英明」(7日、甲子園球場)

 今大会から2部制が試験的に導入され、16時開始となった開幕日の第2試合で、今春センバツ王者で夏9年ぶり4回目の出場となった健大高崎が、下重賢慎-石垣元気の2年生投手の完封リレーで春夏連覇へ初戦を突破した。

 今大会から2部制が試験的に導入され、16時開始となった開幕日の第2試合。健大高崎は背番号「10」の左腕・下重が先発し、三回まで無失点に抑えた。しかし、四回1死満塁とされると、早くも背番号「1」の石垣を投入。石垣は146キロ、さらには150キロ、152キロの速球を連発。最後はフルカウントから151キロの速球で一ゴロ併殺打で無失点に抑えた。

 石垣は六回1死一、三塁のピンチも踏ん張り、MAX153キロの速球で最後まで英明に得点を許さなかった。

 打線は、六回、先頭の加藤大成内野手(2年)が振り逃げで出塁。盗塁などで1死二塁から4番・箱山遥人捕手が左翼への大飛球。左翼手はフェンスに激突しながらもキャッチしたが、バランスを崩す間に、二塁からタッチアップした加藤が一気に本塁を陥れて、決勝点をもぎ取った。

 センバツ優勝の原動力となった2年生エース左腕・佐藤龍月(りゅうが)投手が、群馬大会後に左肘の側副靱帯(じんたい)損傷と疲労骨折が判明し、甲子園ではメンバー外に。佐藤はセンバツで背番号1を背負い全22イニングを無失点。今夏の群馬大会もエースとして計3試合に登板し、胴上げ投手となっていた。

 エースの穴を下重、石垣の両投手が埋めて、春夏連覇へ向け、投手戦を制した。