「2軍練習試合、楽天-富士大」(7日、森林どりスタジアム泉) 楽天・田中将大投手が、大学生との練習試合に先発登板。1回で22球を投げ、2安打1四球2失点だった。右腕は3月20日以来のマウンドに「ホッとしましたね。ゲームレベルであれだけ腕を…

 「2軍練習試合、楽天-富士大」(7日、森林どりスタジアム泉)

 楽天・田中将大投手が、大学生との練習試合に先発登板。1回で22球を投げ、2安打1四球2失点だった。右腕は3月20日以来のマウンドに「ホッとしましたね。ゲームレベルであれだけ腕を振って投げられたことが今年初めてだったので、自分にとっては大きな一歩になったかなと思います」と語った。

 先頭を味方の失策で出すと、四球とヒットで無死満塁とピンチ拡大。ここから適時打と犠飛を許し、2点を失った。ただ、久々の実戦マウンドで最速146キロも計測。「しっかりガッと集中して入れた。(球速が出たのも)一つ大きな安心材料。上がっていけるかなという感じはあります」と手応えを口にした。

 右腕は昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた。今季は2月のキャンプ、3月のオープン戦と1軍に帯同し、開幕ローテ入りを目指したが「コンディションがよくなかった」と一度立ち止まった。

 なかなか状態が上がらない中「難しくていろいろ悩みましたけど、たくさんの方々に支えていただいた」とファームで懸命にトレーニングを積んだ。その中でも多く発見があり「いい意味で体の変化も感じた。まだまだ自分の野球人生終わるつもりはない。長い目で見たときに自分にとっては大きな時期なんじゃないかなと思う」と言葉に力を込めた。

 1軍の舞台を目指し、再び大きく動き出した田中将。今後は自身の状態にも注視しながら、イニング球数を増やし、状態を上げていく。