パリ・オリンピックの女子サッカー準決勝の2試合が6日に行われ、ドイツ女子代表とスペイン女子代表の欧州勢を破ったアメリカ女子代表とブラジル女子代表が決勝の舞台に駒を進めた。 なでしこジャパンも同居したグループCの再戦となったブラジルvsスペ…

パリ・オリンピックの女子サッカー準決勝の2試合が6日に行われ、ドイツ女子代表とスペイン女子代表の欧州勢を破ったアメリカ女子代表とブラジル女子代表が決勝の舞台に駒を進めた。

なでしこジャパンも同居したグループCの再戦となったブラジルvsスペインは、開始早々にスコアが動く。6分、バックパスを受けたGKカタ・コルのキックしたボールがゴール前のプリシラにディフレクトすると、相手DFパレデスに当たり、そのままゴールに吸い込まれた。

相手のミスによるラッキーな形で先制したブラジルは前半終了間際の追加タイム4分にも、ガビ・ポルティーリョがゴールネットを揺らし、2点のリードで前半を終える。

2選手を入れ替えて後半を迎えたスペインだったが、再びスコアを動かしたのはブラジル。72分、自陣からのクリアを拾ったプリシラがロングカウンターを仕掛けると、ボックス左手前からラストパス。これを走り込んだアドリアナが右足で合わせたが、シュートはクロスバー。しかし、この跳ね返りをガビ・ポルティーリョが頭で折り返すと、ゴール前で待ち構えたアドリアナがダイビングヘッドでゴールに押し込んだ。

その後、85分にドゥダ・サンパイオのオウンゴールでスペインに1点を返されたブラジルだったが、91分にケロリンのゴールで再び突き放す。試合終了間際にはパラジュエロにネットを揺らされたが、試合はそのまま4-2でブラジルが勝利。

ワールドカップ王者のスペインを相手にグループステージのリベンジを果たしたブラジルが、4大会ぶりの決勝へ駒を進めた。

また、同日行われた準決勝のもう1試合、アメリカvsドイツはゴールレスのまま90分が終了。その後の延長戦では早い時間にスコアが動く。95分、味方のスルーパスに反応したソフィア・スミスがボックス右からダイレクトシュートを放つと、飛び出したGKの脇を抜けて、ゴールネットに吸い込まれた。

これが決勝点となり、1-0で勝利しアメリカが3大会ぶりの決勝へ駒を進めた。

この結果、決勝は初優勝を狙うブラジルと3大会ぶりの優勝を狙うアメリカの対決となった。6日に行われた準決勝の結果及び決勝と3位決定戦の日程は以下のとおり。

◆パリ五輪(女子)準決勝

8月6日(火)

アメリカ女子代表 1-0 ドイツ女子代表

【アメリカ】

ソフィア・スミス(延前5)

ブラジル女子代表 4-2 スペイン女子代表

【ブラジル】

オウンゴール(前6)

ガビ・ポルティーリョ(前49)

アドリアナ(後27)

ケロリン(後46)

【スペイン】

オウンゴール(後40)

パラジュエロ(後57)

◆パリ五輪(女子)決勝・3位決定戦

8月9日(火)

《22:00》

スペイン女子代表 vs ドイツ女子代表

《24:00》

ブラジル女子代表 vs アメリカ女子代表