パリ五輪の開催国フランスが、メダルラッシュに沸いている。開幕前は無関心が懸念されたが、仏メディアは連日、自国選手のメダル獲得に熱狂する市民の声を伝える。一方、競技会場を渡り歩いてメダリストを祝福するマクロン大統領の姿には、五輪に便乗して求…
パリ五輪の開催国フランスが、メダルラッシュに沸いている。開幕前は無関心が懸念されたが、仏メディアは連日、自国選手のメダル獲得に熱狂する市民の声を伝える。一方、競技会場を渡り歩いてメダリストを祝福するマクロン大統領の姿には、五輪に便乗して求心力の回復を狙う政治的な思惑もにじむ。
パリ中心部には五輪の観戦ゾーンが設置され、連日、入場券が売り切れるほどにぎわう。競泳で4冠を達成した仏代表のレオン・マルシャン(22)が5日夜に登場すると、詰めかけた数千人の観客から大歓声が上がった。
パリ五輪の開幕前、フランスでは無関心ぶりが伝えられていた。民間調査会社エラブが5月上旬に実施した世論調査では、五輪への態度について「無関心」が46%、「懐疑的」が30%を占め、「熱狂」と答えた人は24%にとどまった。
しかし、実際に開幕すると、雰囲気は一変した。別の調査会社の調査では、86%の回答者が開会式を「成功」と評価し、79%が大会の成功にも「楽観的」と答えた。