◆第60回小倉記念・G3(8月11日、中京競馬場・芝2000メートル)=8月6日、美浦トレセン サマー2000シリーズ第3戦の第60回小倉記念(同、中京)には、夏の暑さを苦にしない舞台巧者で軽ハンデのファユエンに激走気配が漂う。 「夏は牝馬…

◆第60回小倉記念・G3(8月11日、中京競馬場・芝2000メートル)=8月6日、美浦トレセン

 サマー2000シリーズ第3戦の第60回小倉記念(同、中京)には、夏の暑さを苦にしない舞台巧者で軽ハンデのファユエンに激走気配が漂う。

 「夏は牝馬」の格言通りに好調ぶりをアピールしている。ファユエンは6日、美浦・Wコースで軽めに調整。軽快なフットワークは暑さの影響を感じず、鈴木肇助手も「体調は変わりない。冬場は硬くなるけど、夏はいいね」と手応えを口にした。

 中京開催は歓迎材料だ。同舞台では、昨年7月の3勝クラス特別で今年の七夕賞を制したレッドラディエンスを2着に下すなど2勝。コース適性は申し分ない。「勝ったときは定量戦(56キロ)で、今回は53キロだからその辺も生きてくれば」と、トップハンデのディープモンスターと5・5キロ差の軽斤量にも期待を込める。

 前走のマーメイドSは逃げ馬が勝つ展開のなか、4角14番手から上がり3ハロンで2位に0秒4差をつける33秒8の最速の末脚を披露。4着という結果以上に強烈な印象を残した。得意舞台で今度は差し切りに期待がかかる。「ヨーイドンって感じじゃなくてすぐスピードに乗らないから少頭数もいいと思う。輸送も苦にしないし、暑い中で勝っている馬。楽しみですね」と、同助手は静かに意気込んだ。(角田 晨)