◆パリ五輪 第12日 ▽スケートボード女子パーク決勝(6日、コンコルド広場) 【パリ(6日)=手島 莉子】初出場16歳の草木ひなの(スターツ)は決勝で8位だった。1、2本目を序盤で転倒し、後がない最終3本目。「最後まで楽しもうっていう一択で…

◆パリ五輪 第12日 ▽スケートボード女子パーク決勝(6日、コンコルド広場)

 【パリ(6日)=手島 莉子】初出場16歳の草木ひなの(スターツ)は決勝で8位だった。1、2本目を序盤で転倒し、後がない最終3本目。「最後まで楽しもうっていう一択でした。絶対に私の滑りをみんなに見てもらおうというのと、楽しんで滑ろう」。勢いよく飛び出したが、中盤の空中技で着地に失敗した。攻め続けた草木に、会場は大歓声だった。

 90点台連発の、レベルが高い決勝だった。ライバルたちのスケートを見て、草木は「マジでかっこいい。かわいいしかっこいいし、何でも持っているなって。しかも性格も良いし。心那ちゃんも最後に決めきってくるのは、銀メダリストだなって。(金メダルの)アリサも無双していましたよね」。上位選手をを笑顔で祝福する姿は、まさに“スケボーカルチャー”だった。

 初めての五輪は「すごい楽しかったです。観客がすごかったですね。すごい気持ち良かったです」。トレードマークの明るい笑顔が、真夏のコンコルド広場で輝いていた。