第106回全国高校野球選手権大会が7日に開幕する。6日には阪神甲子園球場で開会式のリハーサルがあった。2年ぶり3回目の出場となる京都国際は、8日の第3試合で南北海道代表の札幌日大と対戦する。京都国際の小牧憲継監督、札幌日大の森本琢朗監督に…

 第106回全国高校野球選手権大会が7日に開幕する。6日には阪神甲子園球場で開会式のリハーサルがあった。2年ぶり3回目の出場となる京都国際は、8日の第3試合で南北海道代表の札幌日大と対戦する。京都国際の小牧憲継監督、札幌日大の森本琢朗監督に意気込みを聞いた。

 ――相手の印象は。

 小牧 バッテリーを中心に守備から攻撃のリズムを作っていく。うちと非常によく似たチームかな、という印象ですね。

 森本 甲子園に慣れているチーム。各選手とも鍛えられています。

 ――選手の様子は。

 小牧 今春の選抜大会で負けてから、なんとかまず甲子園で勝利をということで、気持ちが高ぶっています。

 森本 甲子園に来てもいつもと変わらずに練習し、生活しています。

 ――チームの特徴は。

 小牧 飛び抜けた選手はいませんが、一人一人がそれぞれの役割を果たしています。去年から試合に出ている子が多く、選抜大会も経験しました。その経験値が大きな武器だと思います。

 森本 投手陣を中心とした守り、勝負強さです。

 ――理想の展開は。

 小牧 初戦なので普段やっていることをしっかりやれるかが大事。3点以上とり、2点以内に抑える、それが理想です。

 森本 先制点、まず1点目を取らせていただきたい。相手の投手をいかに崩していけるか。

 ――鍵になる選手は。

 小牧 打線の核でもある捕手の奥井颯大選手。中崎琉生投手、西村一毅投手の2人をどうリードしていくか、周りを落ち着かせるか。奥井選手が機能する、しないで、攻守にわたって大きく変わってきます。期待しています。

 森本 捕手の高橋諒太選手。守備からリズムをつくるうえでは捕手が大事になる。高橋選手がどのように守りをつくっていくか。

 ――警戒している相手の選手は。

 小牧 小熊梓龍投手をうまく操縦しているのが捕手の高橋選手。彼に打たせてしまうと、配球面でもリズムが出てきてしまう。加えて4番の窪田洋祐選手。ポテンシャルが高く、適時打などで走者をかえすこともでき、チャンスメイクもできます。あの子をいかに封じ込めるか。

 森本 やはり捕手が中心。そこを封じ込めることができれば。

 ――両チームとも左腕の好投手がいる。

 小牧 小熊投手はテンポがよく、球の出し入れもできます。テンポが速いので、それに合わせるのではなく、自分たちのスイングをする。その準備をしています。

 森本 打てる球と打ちづらい球の見極め、ストライクとボールの見極め、ストライクのなかの見極めをしっかりとやっていきたい。

 ――最後に意気込みを。

 小牧 初戦なので、(普段練習している)うちのグラウンドでやっていることをどれだけ出せるか。そこに注力したい。

 森本 選手の力を最大限、発揮させることが第一。自分たちのやるべきことに集中して戦っていきたい。(八百板一平)