阪神の高橋遥人投手(28)が5日、9連戦中の11日・広島戦(京セラ)に先発する見通しとなった。1軍の公式戦登板は21年11月6日のCSファーストS・巨人戦(甲子園)以来、実に1009日ぶり。度重なる手術を乗り越え、悲運の左腕が帰ってくる。…

 阪神の高橋遥人投手(28)が5日、9連戦中の11日・広島戦(京セラ)に先発する見通しとなった。1軍の公式戦登板は21年11月6日のCSファーストS・巨人戦(甲子園)以来、実に1009日ぶり。度重なる手術を乗り越え、悲運の左腕が帰ってくる。

 高橋は22年4月に左肘のトミー・ジョン手術を実施。昨年6月には左肩と左手首にもメスを入れた。育成契約を経て、先月20日に支配下登録に復帰。「1軍の戦力になれるように、もっと状態を上げていければ」と抱負を語っていたが、早くもその機会が訪れる。

 チームは6日・ヤクルト戦(神宮)から9連戦に入るため、ローテ投手6人に加え7人目の先発が必要だった。左の好打者をそろえる広島には左腕がくみしやすいとの狙いもありそうだ。ローテ通りなら11日に登板予定だった西勇は、中7日で12日・巨人戦(東京ド)に回るとみられる。

 4月17日の実戦復帰以降は登板間隔を空けながら慎重に調整してきた。直近の登板となった先月31日のウエスタン・中日戦(バンテリン)では7回で95球を投げて無失点。準備は整った。連覇への“ラスト・ピース”となることを全ての虎党が願っている。