パリ・オリンピック(五輪)第11日は5日、スポーツクライミングの男子複合準決勝のボルダー準決勝があり、17歳の安楽宙斗(そらと)が計69・0点で1位、楢崎智亜が計54・4点で2位で終えた。 初の五輪でも、17歳は落ち着いていた。 「いつも…

 パリ・オリンピック(五輪)第11日は5日、スポーツクライミングの男子複合準決勝のボルダー準決勝があり、17歳の安楽宙斗(そらと)が計69・0点で1位、楢崎智亜が計54・4点で2位で終えた。

 初の五輪でも、17歳は落ち着いていた。

 「いつもと変わらないように、と決めていた。その通りにできました」

 第1課題、第2課題をともに完登。出場した19人のうち、第2課題を完登したのは安楽だけだった。満員の観客にも「普段の大会と歓声の上がり方も変わらなかったので。そんなに、違いはなかったです」とさらり。千葉・八千代高に通う3年生は、世界ランキング1位の肩書にふさわしい好発進を見せた。

 日本代表の安井博志ヘッドコーチは「設定された四つの課題は難しすぎて、誰も登れない時間が長かったので、心配した」と打ち明ける。「一番最後の順番で、完全アウェーの中で、17歳が出てきたら普通はビビる。でも、すごく落ち着いていた」

 7日に行われるリードを戦い、ボルダーとの合計点が高い上位8人が、決勝に進出する。安楽は「リードは最小限の力で、リスクヘッジもしっかりして登っていければ」と語った。(照屋健)