4日に行われた第106回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会で、大分代表の明豊は、石川代表の小松大谷と大会2日の第2試合で対戦することが決まった。日程が順調に進めば、8日午前10時35分に試合開始の…

 4日に行われた第106回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会で、大分代表の明豊は、石川代表の小松大谷と大会2日の第2試合で対戦することが決まった。日程が順調に進めば、8日午前10時35分に試合開始の予定。

 抽選会場のフェスティバルホール(大阪市北区)の1階席後方。左胸に「MEIHO」と白字で書かれた青いポロシャツ姿の選手らが抽選会を心待ちにしていた。始まると、笑みがこぼれたり、腕組みをしたり――。ステージ上の山内真南斗主将(3年)は、44番目にやや緊張した表情でくじを引くと、「明豊高校、5番、Aです」と番号を読み上げた。対戦相手と日程が決まった瞬間の選手の様子について、川崎絢平監督は「特段のリアクションはなかった」という。

 夏の選手権大会は3回目の出場となる小松大谷について、明豊の山内主将は「試合したこともなく、どういったチームか全然わかっていない。時間もあまりないですけど、早めに研究して練習に取り入れたい」と、目の前の一戦に闘志を燃やした。(大村久)

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 明豊・川崎絢平監督 相手は星稜、日本航空石川、金沢と強いところを倒してきている。力があるので、しっかり準備して一戦必勝で戦いたい。大分大会と同じように、先制点をとって自分たちが伸び伸びできる環境をつくりたい。

 明豊・山内真南斗主将 小松大谷は選抜に出場したチームのいる県を勝ち上がっている。まずは丁寧に戦っていきたい。早く試合がしたいと思っていたので、2日目で良かった。明豊はまだ甲子園で優勝がない。自分たちが歴史を変えたい。

 小松大谷・西野貴裕監督 相手は攻撃力のあるチーム。バッテリー中心の守りで、最少失点でおさえたい。甲子園の舞台をイメージしてきたので、いつも通りやれれば。能登地震で被害を受けた球児たちの思いも背負って、全力で戦いたい。

 小松大谷・東野達(いたる)主将 相手は甲子園経験の豊富なチーム。チャレンジャーの気持ちで向かっていきたい。バッテリー中心に、ロースコアのゲームにもっていくことが勝利の鍵。甲子園の空気を楽しんで、いつも通りのプレーをしたい。

 ■小松大谷(石川代表 3年ぶり3回目)

 今春の選抜大会に出場した日本航空石川と星稜を破り、3年ぶり3回目の夏の甲子園出場を決めた。

 安定した2人の右腕が試合をつくる。エース西川大智は星稜を6安打完封。最速138キロの直球とスライダー、チェンジアップで凡打の山を築く。日本航空石川打線を1点に抑えて完投した竹本陽は伸びのある直球が持ち味で、制球もよい。

 チーム打率は2割7分3厘。ただ石川大会5試合で32四死球と、安打に限らず出塁ができ、好機を確実にものにしてきた。

 上位打線の一角を担う石浦慈人は打率5割で50メートル5秒台の足もある。中軸の田西称、東野達はいずれも石川大会で本塁打を放った。

 1963年創立の私立。(大村久、小崎瑶太)