「全国高校野球選手権・組み合わせ抽選会」(4日、大阪市内) 第106回全国高校野球選手権大会(7日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われた。大阪桐蔭(大阪)と興南(沖縄)の春夏連覇校同士がいきなり初戦で激突。さらには同ブ…

 「全国高校野球選手権・組み合わせ抽選会」(4日、大阪市内)

 第106回全国高校野球選手権大会(7日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われた。大阪桐蔭(大阪)と興南(沖縄)の春夏連覇校同士がいきなり初戦で激突。さらには同ブロックに春夏連覇を目指す健大高崎(群馬)、智弁学園(奈良)、明豊(大分)が入るなど全国屈指の実力校が集う最激戦区となった。選抜大会準優勝の報徳学園(兵庫)は大社(島根)と顔を合わせる。大会は休養日3日を含む17日間の日程で開催され、決勝は23日の予定。

 史上7校しかない春夏連覇校同士の対戦が決まると、会場からこの日一番のどよめきが起こった。大阪桐蔭の西谷浩一監督(54)が悠然と構える一方、興南・我喜屋優監督(74)は待ってましたと言わんばかりに胸を躍らせた。

 大会2日目の第1試合で激突。大阪桐蔭は最短7日の開幕日での試合を想定して調整を進め、万全な準備が整いつつある。「我喜屋先生の教えが浸透しているチームでしぶとく粘り強い」と相手の印象を口にした西谷監督。徳丸快晴、境亮陽外野手(ともに3年)ら左の好打者を並べる中で最速149キロ左腕・田崎颯士投手(3年)と対峙(たいじ)。くじを引いた副主将の徳丸は「左投手の練習もやってきた」と自信をのぞかせた。

 我喜屋監督は「大阪桐蔭の名前で選手たちが小さくならないように」と“西の横綱”の圧を警戒。全国から選手を集める大阪桐蔭に対し「メンバー表を見ればうちはほぼ地元の選手。面白い戦いじゃないですか」と声を弾ませた。

 同ブロックには春王者の健大高崎など強豪がひしめく。興南は前回優勝した2010年夏も序盤で明徳義塾などの名門を撃破し、我喜屋監督は「元気のあるうちに強いチームと当たった方がいい」と歓迎。西谷監督は一戦必勝の姿勢を強調した。初戦で最注目の名門対決が今大会の行方を左右する。