「プロレス・東京女子」(3日、新宿FACE) 夏のシングルトーナメント「第11回東京プリンセスカップ」2回戦6試合が行われ、全グランドスラムを目指したプリンセス・オブ・プリンセス王者の渡辺未詩が姿を消す波乱があった。 新進気鋭の外国人ザラ…

 「プロレス・東京女子」(3日、新宿FACE)

 夏のシングルトーナメント「第11回東京プリンセスカップ」2回戦6試合が行われ、全グランドスラムを目指したプリンセス・オブ・プリンセス王者の渡辺未詩が姿を消す波乱があった。

 新進気鋭の外国人ザラ・ザッカーと対戦した渡辺は終盤、バッティングハンマー連打からレーザービームで攻め込むも、これをかわされるとカウンターのラリアットからコントロールZ(旋回式みちのくドライバー2)でたたきつけられ、12分45秒、エビ固めでフォール負けを喫した。

 ここまでのキャリアで東京女子の主要3タイトルを獲得し、タッグトーナメントも制しているため、東京プリンセスカップを制覇すれば前人未到の全グランドスラム達成となるはずだったが、今年はお預け。渡辺は「瞬発力で最後負けてしまった。私が今一番強いベルトを持っているからこそ、この負けは…いつか勝ちにして。もっともっと強いってことを証明できるようにしたい」とリベンジを誓った。

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 SKE48の荒井優希は後輩の上原わかなと対戦。上原が得意とするバナナピローを読み切って新人賞をブチ込むと9分23秒、サソリ固めでギブアップを奪った。

 荒井は「向上心の高さとか成長のスピード感をリングですごく感じたので。勝てたことは自信になった」と語り、プリンセスタッグ王者・鈴芽との準々決勝に向けて「最近タッグ王座戦で負けてるので、やっぱり勝ちたい」ときっぱり。「去年の自分にも勝てるように気合入れて頑張りたい」と意気込んだ。

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 フリー選手では初めてこのトーナメントに参加する水波綾は若手の風城ハルを圧倒し、イチジク(回転肩固め)で料理した。「東京女子もすごい勝負に出てきたなっていう部分と、もちろん自分にとっても勝負」と気合十分。準々決勝の辰巳リカ戦に向けて「つかみどころがちょっと分からない部分で苦手なタイプかもしれない」と分析しつつも、「第11回東京プリンセスカップは水波のアニキの夏にしていきたい」と誓った。

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 この他の2回戦は辰巳リカが凍雅に7分8秒、ドラゴンスリーパーで、上福ゆきが原宿ぽむに6分58秒、フェイマサーからの片エビ固めで、愛野ユキが中島翔子に16分54秒、ショルダーアタックからの片エビ固めで、それぞれ勝利し、ベスト8に進出した。

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 準々決勝の組み合わせは鈴芽-荒井、瑞希-ザッカー、上福-愛野、辰巳-水波。10日・エディオンアリーナ大阪第2競技場大会で行われる。