【神奈川】パリ五輪のスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した相模原市出身の吉沢恋(ここ)選手(14)は3日、同市中央区の小山公民館で本村賢太郎市長から花束を贈られた。吉沢選手は「初出場で金メダルを取れたのは運もある」としつつ、「実…

 【神奈川】パリ五輪のスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した相模原市出身の吉沢恋(ここ)選手(14)は3日、同市中央区の小山公民館で本村賢太郎市長から花束を贈られた。吉沢選手は「初出場で金メダルを取れたのは運もある」としつつ、「実力を完全に出して連覇したい」と語った。

 日本代表のオレンジのウェアに金メダルをかけ、愛用のスケートボードを携えて現れた吉沢選手。「クラスメートのメッセージを競技前に聞いて、リラックスできた」「夏休みの宿題を持っていったけど、やれる時間はなかった」などと振り返った。

 報道陣や本村市長との主なやりとりは、以下の通り。

 ――初めての五輪の舞台で緊張は。

 「競技前もよく眠れた。選手として、ここまで来ることができなかったアスリートたちの思いも受け止めているというプレッシャーはあったが、競技のときにはあまり緊張せず、楽しく滑ることができた」

 ――五輪や選手村の雰囲気は。

 「観客の数が違う。世界中の人々が見ている。メダルをとるような世界中の選手が選手村では普通に歩いていて、気軽に声をかけてくる。今までの生活とまったく違う一週間を過ごした。自分に自信が持てるようになった」

 ――応援に感じたことは。

 「家族が見に来てくれ、祖母に特に喜んでもらえた。中学の仲間のエールもうれしかった。クラスメートのメッセージが聞けるぬいぐるみを家族が届けてくれ、競技前に聴いてリラックスできた」

 「帰国後に会った友人たちからは『おめでとう』『信じていた』と。地元相模原で歩いていたら『テレビで見ていたよ』と声をかけて下さる。応援していただいていたことがよく分かった」

 ――帰ってからやらなければならないこと、現地でやりたかったことは。

 「パリに夏休みの宿題を持っていったけど、やれる時間はなかった。今も取材などでスケジュールが詰まっているので、合間になんとかやらなきゃいけない」

 「日本食が好きなので、向こうではお母さんの料理が食べたかった。ほかに食べたかったのがラーメンとすし。帰って早速食べました」

 ――これからの目標は。

 「初出場で金メダルを取れたのは運もある。今度は実力を完全に出して連覇したい。新しい技も考えているので、練習しなくてはいけない。(子どもたちのあこがれの対象になった側として)自分の力を次の世代のアスリートに伝えたいと思うが、自分もさらにがんばりたい」(三木一哉)