<パリオリンピック(五輪):バドミントン>◇3日◇女子ダブルス3位決定戦◇ポルトドラシャペル・アリーナ世界ランク4位の「シダマツペア」こと志田千陽(27)松山奈未(26)組(再春館製薬所)が銅メダルを獲得した。3位決定戦で同12位のティナー…

<パリオリンピック(五輪):バドミントン>◇3日◇女子ダブルス3位決定戦◇ポルトドラシャペル・アリーナ

世界ランク4位の「シダマツペア」こと志田千陽(27)松山奈未(26)組(再春館製薬所)が銅メダルを獲得した。

3位決定戦で同12位のティナー・ムラリタラン、ペアルイ・タン組(マレーシア)を2-0のストレートで下した。日本勢同種目では2大会ぶり3組目のメダル獲得。日本勢の表彰台入りは、混合ダブルス銅の渡辺勇大、東野有紗組に続き、2組目となった。

第1ゲームから磨き上げたコンビネーションで圧倒した。松山が前に出ると、後ろから志田が強打を放つ。緩急つけた攻撃で序盤からポイントを重ね、リードを広げた。松山の強打でゲームポイントを決めると、志田が鋭いボディーショットも続いた。21-11で先取した。

第2ゲームも開始から突っ走る。コートを広く使った攻撃で主導権を握った。志田の前への飛び出し、松山の力強いスマッシュ。2人の素早いローテーションが決まる。常に先手を取り、リードを保ったまま試合を進めた。マレーシアペアが勢い付くと、互いに声を掛け合い嫌な流れを断ち切った。ラリー勝負から軟打を送り11点目。流れをつかんでインターバルを迎えた。

そして勝負がかかった終盤へ、シダマツがペースを加速させる。一気にポイントを積み上げて寄せ付けず。歓喜の瞬間を迎えた。

コンビ結成から10年。苦楽を共にしてきたシダマツが、悲願のメダルを手にした。

◆志田千陽(しだ・ちはる)1997年(平9)4月29日、秋田県八郎潟町生まれ。姉の影響で6歳から競技を始める。青森山田中、高を経て、16年から再春館製薬所に所属。松山とは14年からペアを組む。「松山にここだけは勝っている」と思うところは「我慢強さ」。アイドルグループ「乃木坂46」の大ファン。2日時点でインスタグラム(_chiharushida_)のフォロワーは約48万人。身長160センチ。血液型B。

◆松山奈未(まつやま・なみ)1998年(平10)6月28日、北九州市出身。両親、兄、姉もバドミントンに打ち込む一家で育つ。九州国際大付中、高を経て、17年から再春館製薬所に所属。志田とは14年からペアを組む。「志田にここだけは勝っている」と思うところは「負けず嫌いなところ」趣味は音楽鑑賞。身長167センチ。血液型B。