「DeNA-阪神」(3日、横浜スタジアム) 阪神・岡田監督の顔色が明らかに変わった。同点で迎えた七回2死一、二塁。2番手・岩貞が佐野に中前打を浴びた。二塁走者を本塁で刺すのは無理と判断した近本は三塁に送球。だが、バウンドしたボールと一塁走…

 「DeNA-阪神」(3日、横浜スタジアム)

 阪神・岡田監督の顔色が明らかに変わった。同点で迎えた七回2死一、二塁。2番手・岩貞が佐野に中前打を浴びた。二塁走者を本塁で刺すのは無理と判断した近本は三塁に送球。だが、バウンドしたボールと一塁走者が重なったのか、佐藤輝が捕球できず、ボールは三塁ベンチ前に転がった。

 本塁後方へベースカバーに回っていた岩貞が慌てて拾い、本塁に送球したが、これも大きくそれて一気に2点を奪われてしまった。

 三塁ベンチの岡田監督は顔を赤らめて鋭い視線をグラウンドに向け、何度も首をひねっていた。初回に森下、佐藤輝の連続本塁打で3点を先制しながら同点に追いつかれ、佐藤輝の勝ち越し打後には大竹がオースティンにこの日2本目の本塁打を許すなど、流れがさまよっていた試合展開の中で生まれた守備の乱れに憤りを隠せない様子だった。

 八回にも岡留のけん制悪送球などで4点を奪われると、今度は薄ら笑いを浮かべたあきれた表情だった。