初めて決勝の舞台に立った花巻東は、男子の野球部も今夏の全国選手権大会に出場する。男女の野球部が、同じ年の「夏の甲子園」に立つのは史上初。同じトレーニングの講義を受けるなど、刺激し合い、互いに夢の舞台をつかんだ。 女子の主将・佐々木秋羽(し…

 初めて決勝の舞台に立った花巻東は、男子の野球部も今夏の全国選手権大会に出場する。男女の野球部が、同じ年の「夏の甲子園」に立つのは史上初。同じトレーニングの講義を受けるなど、刺激し合い、互いに夢の舞台をつかんだ。

 女子の主将・佐々木秋羽(しゅう、3年)の父で、男子の監督を務める洋氏は、「野球の普及にとっても女子野球がすごく大事」と語る。「母親が野球をやっていたら理解も深まる。一番効果的な活動じゃないか」

 高校年代では男子の競技人口が減り続け、連合チームも目立つ。一方で女子は、2023年度の競技人口が1700人と、ここ5年で倍近くになった。受け皿となるチームが増えたほか、全国選手権決勝の甲子園開催も一定の効果があるだろう。

 男子と比べて、高校卒業後もプレーを続ける環境が充実していない部分もある。しかし、未来の日本野球界のためにも、女子野球の発展は欠かせない。(室田賢)