<パリオリンピック(五輪):柔道>◇3日◇混合団体戦◇準々決勝◇シャンドマルス・アリーナ【パリ=木下淳】最終日の混合団体戦、日本が準々決勝でセルビアを4-1で下し、準決勝に進出した。男子66キロ級を2連覇した阿部一二三(26=パーク24)が…

<パリオリンピック(五輪):柔道>◇3日◇混合団体戦◇準々決勝◇シャンドマルス・アリーナ

【パリ=木下淳】最終日の混合団体戦、日本が準々決勝でセルビアを4-1で下し、準決勝に進出した。

男子66キロ級を2連覇した阿部一二三(26=パーク24)が先鋒で登場した。同じ階級のブンチッチを相手に、絶妙なタイミングの大内刈りで技ありを奪うと、残り30秒で今度は力で押し切る大内刈りで技あり。合わせ技一本でチームに1勝目をもたらした。

男子81キロ級で同じく2大会連続金メダルの永瀬貴規(30=旭化成)も登場して反則勝ち。最後は男子100キロ級で7位に2連覇を果たせず7位に沈んだウルフ・アロン(28=パーク24)が貢献。横四方固めで一本勝ちして勝利を決めた。

◆準々決勝セルビア戦

男子73キロ以下 阿部一二三○一本勝ち(技あり2=大内刈り、大内刈り)

女子70キロ以下 新添左季○一本勝ち(内股)

男子90キロ以下 永瀬貴規○反則勝ち(指導3)

女子90キロ超 高山莉加●一本負け(技あり2=谷落とし、背負い投げ)

男子90キロ超 ウルフ・アロン○一本勝ち(横四方固め)

女子57キロ以下 舟久保遥香(前者で終了)

初戦の2回戦では阿部詩(24=パーク24)に笑顔が戻っていた。女子52キロ級の2回戦でまさかの敗退を喫し、大会2連覇ならず号泣した詩が6日ぶりに試合復帰。スペイン戦との57キロ以下級に先鋒として出場し、階級が1つ上のトロソレルに残り1秒、逆転で一本勝ちした。

試合はいきなり3-3からの代表戦にもつれ込む展開。敬愛する高市未来(30=コマツ)が一本勝ちし、ねぎらう際に笑顔を見せていた。

◆初戦スペイン戦

女子57キロ以下 阿部詩○一本勝ち(技あり2=大腰、袖釣り込み腰)

男子73キロ以下 橋本壮市●一本負け

女子70キロ以下 高市未来○一本勝ち(縦四方固め)

男子90キロ以下 村尾三四郎○優勢勝ち(技あり)

女子70キロ超 高山莉加●反則負け(指導3)

男子90キロ超 斉藤立●技あり(払い腰返し)

代表戦 高市未来○一本勝ち(小外刈り)

混合団体戦は、各チームの登録メンバーから毎試合6人(男女3人ずつ)が出場する。男子が73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子が57キロ以下、70キロ以下、70キロ超。3勝3敗など同点の場合は、無作為に選ばれた階級の選手が代表戦を行う。計19チームが参加する。