◆パリ五輪 第9日 ▽柔道(3日、シャンドマルス・アリーナ) 柔道競技の最後を締めくくる混合団体が行われ、日本は初戦となる2回戦でスペインと激突した。 スペイン戦には、女子の阿部詩(パーク24)が出場メンバーとして名を連ね、1人目として登場…

◆パリ五輪 第9日 ▽柔道(3日、シャンドマルス・アリーナ)

 柔道競技の最後を締めくくる混合団体が行われ、日本は初戦となる2回戦でスペインと激突した。

 スペイン戦には、女子の阿部詩(パーク24)が出場メンバーとして名を連ね、1人目として登場。個人戦で阿部と同じ52キロ級で1回戦敗退したアリアネ・トロソレルと対戦した。

 阿部は今大会、個人戦の52キロ級で2回戦敗退。東京五輪に続く連覇を逃し、試合後は号泣した。混合団体のエントリー選手としては、日本は個人男女各7階級から全14人が登録されている。

 試合では技ありで先行されたものの、大腰で技ありを奪い返し、試合終了直前に袖釣り込み腰で技ありを奪って合わせ技一本で快勝した。笑いなしも充実した表情で畳を下りた詩にネットも沸騰。「なんと!! 阿部詩ちゃん出場だなんて」、「詩ちゃん、帰ってきた! 凜々(りり)しいなああ」、「詩ちゃん、良し!やった!勝った! ドキドキしちゃった」、「阿部詩選手やったぜ! 技あり合わせ技1本で逆転勝ち! 日本まず1勝!」などの歓喜の声が集まった。

 ◆混合団体の試合形式 19チームが出場し、男女3人ずつ、計6人で競う。階級は男子が73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子が57キロ以下、70キロ以下、70キロ超の3つ。先に4勝を挙げたチームが勝利となり、勝利は10点、優勢勝ちは1点、指導の差の勝利は0点とカウント。3勝3敗の場合はポイント差、それでも差がつかない場合は無作為に選ばれた階級でゴールデンスコア方式の決定戦を行う。