今季は世界ランキング8位と、トップ選手と渡り合えている手応えを感じていたからこそ、ショックだった。 昨年の世界選手権8位入賞の女子5000メートル予選で、田中希実は組9着。決勝進出ラインの上位8人に届かず、「成長したと思っていたけど、まだ…

 今季は世界ランキング8位と、トップ選手と渡り合えている手応えを感じていたからこそ、ショックだった。

 昨年の世界選手権8位入賞の女子5000メートル予選で、田中希実は組9着。決勝進出ラインの上位8人に届かず、「成長したと思っていたけど、まだまだ足りなかった」。

 長距離大国ケニアで自分より速い選手と練習し、世界最高峰ダイヤモンドリーグでは3位に。今大会前は五輪初出場の樺沢和佳奈に海外選手の特徴を教えるなど、「世界を相手にしている」という自負があった。

 ただ、予選敗退ではあるが、この日のレースは先頭で集団を引っ張り「世界大会では初めて自分でレースを動かせた」とも。残りは東京五輪で入賞した1500メートル。培ってきたものをすべてぶつける。(辻隆徳)