◆パリ五輪 第8日 ▽バドミントン(2日、ポルトドラシャペル・アリーナ) 混合ダブルスの3位決定戦が2日に行われ、21年東京五輪銅メダルの渡辺勇大、東野有紗組=BIPROGY=が、韓国の叙承宰(ソ・スンジェ)、蔡侑玎(チェ・ユジョン)に21…

◆パリ五輪 第8日 ▽バドミントン(2日、ポルトドラシャペル・アリーナ)

 混合ダブルスの3位決定戦が2日に行われ、21年東京五輪銅メダルの渡辺勇大、東野有紗組=BIPROGY=が、韓国の叙承宰(ソ・スンジェ)、蔡侑玎(チェ・ユジョン)に21―13、22―20で勝利し、2大会連続の銅メダルに輝いた。2大会連続のメダル獲得はバドミントンの日本勢で史上初。92年バルセロナ五輪代表の陣内貴美子さんが、ワタガシが獲得した銅メダルの意味を語った。

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 渡辺選手、東野選手は準決勝から1日で、よく気持ちを切り替えてコートに立ちました。コンビネーションなど、互いの持つ、全てを出せた勝利でした。

 2人にとって、東京五輪からは金メダルを取るための3年間でした。モチベーションを保つのが難しい時期もあったと言っていましたが、普段の生活から練習まで金メダルへの強い思いを持ち続けました。今の混合ダブルスのベスト4に進んだペアはどこがチャンピオンになってもおかしくないほど力がきっ抗していました。

 3位決定戦の勝因は集中力が切れなかったことです。集中力というのは、サーブにもレシーブにも出ます。自分たちが勝っている時はもちろん、リードを許した時もグッと我慢し、大きな集中力を切らさなかったことは、まさに練習の成果だと思います。

 東京五輪と同じ銅メダルでも、意味合いは大きく違います。東京の時は、「日本にメダルを」という思いで勝ち取りましたが、今回は優勝が充分狙えるほど実力がついた中で手にした銅。プレッシャーは大きかったでしょう。金メダルと同じくらい価値のあるメダルに見えました。

 チームジャパンは、ずっと一緒に練習してきて、結束力は固い。2人のメダルはチームに勢いをつける、大きな意味のあるものだと思います。(1992年バルセロナ五輪女子ダブルス代表)