「巨人2-4ヤクルト」(2日、東京ドーム) チーム状況を象徴するような敗戦に、巨人・阿部慎之助監督は「我慢」と強調した。終盤、1点差まで迫りながら、あと一本が出ず悪夢の4連敗。同一カード3連敗を喫した“甲子園ショック”が癒えず、ヤクルトの…

 「巨人2-4ヤクルト」(2日、東京ドーム)

 チーム状況を象徴するような敗戦に、巨人・阿部慎之助監督は「我慢」と強調した。終盤、1点差まで迫りながら、あと一本が出ず悪夢の4連敗。同一カード3連敗を喫した“甲子園ショック”が癒えず、ヤクルトの先発・奥川に6回2安打と封じられた。痛恨の3位転落。歴史的大混戦で一歩後退した。

 「我慢しかない、こっちもね。こういう時もあるし、何とかしようと思っているのは分かる」

 指揮官は努めて明るく、前向きに敗戦を振り返った。3点を追う八回、1死から連続四球で一、二塁とすると、丸が中前打でつなぎ満塁。吉川が初球を中前に運び1点差まで迫った。だが、続くヘルナンデスが二ゴロ併殺。九回には勝ちパターンのバルドナードを投入したが、1点を失うなど反撃ムードが消沈した。

 今季、先制した試合の勝率は・755を誇る一方、追う展開になると同・286と一気に下がる。96試合を戦い、逆転勝利は14度。リーグ随一のリリーフを生かすために、ここぞで劣勢をはね返す一打が欲しい。「我慢だけですよ」。1勝、1敗の重みが増す8月の混戦。不動心で選手をグラウンドに送り出すだけだ。