◆パリ五輪 第8日 ▽陸上(2日・フランス競技場) 陸上女子5000メートル予選が行われ、初出場の山本有真(積水化学)は15分43秒67の予選1組17着で、決勝進出はならなかった。序盤から飛び出し、後続を引き離す積極的なレースを展開したが、…

◆パリ五輪 第8日 ▽陸上(2日・フランス競技場)

 陸上女子5000メートル予選が行われ、初出場の山本有真(積水化学)は15分43秒67の予選1組17着で、決勝進出はならなかった。序盤から飛び出し、後続を引き離す積極的なレースを展開したが、中盤以降は集団に飲み込まれて後退した。レース後は「やっぱり追いつかれた時に簡単に抜かされてしまう自分の弱さもまた改めて痛感したので、しっかりこの悔しさと、また来年の世界陸上に向けて頑張っていきたいなと思ってます」と声を震わせた。

 6月の日本選手権(新潟)で2位となり、ワールドランキングにより初の代表入り。「ホッとしています。今シーズン全然うまくいかなくて、全然調子が上がらなくて、思い通りにはここまで来れませんでした。でも、パリにいきたい気持ちがすごい強かった。一安心です」と涙を流していた。

 強豪・名城大でエースとして活躍し、昨年積水化学に進んだ。同年初めて世界選手権(ブダペスト)に出場したが本番では序盤から徐々に引き離され、予選敗退。「本当に悔しくて、ポイント練習の前に世界選手権の動画を見返して、毎回悔しさを思い出してから走っていた」という。経験を糧にして鍛練を積み五輪出場を果たしたが、世界の壁は高かった。