パリ五輪の出場選手らを誹謗(ひぼう)中傷する投稿がSNS上で相次いでいることを受け、日本オリンピック委員会(JOC)は1日、「侮辱や脅迫などの行き過ぎた内容に対しては、警察への通報や法的措置も検討する」と声明を出した。 声明では、選手や指…

 パリ五輪の出場選手らを誹謗(ひぼう)中傷する投稿がSNS上で相次いでいることを受け、日本オリンピック委員会(JOC)は1日、「侮辱や脅迫などの行き過ぎた内容に対しては、警察への通報や法的措置も検討する」と声明を出した。

 声明では、選手や指導者が「心ない誹謗中傷、批判などに心を痛めるとともに不安や恐怖を感じることもある」とし、「誹謗中傷などを拡散することなく、SNSなどでの投稿に際しては、マナーを守っていただきますよう改めてお願い申し上げます」と訴えた。また、「中には、試合前にコンディションを見極めて厳しい選択をせざるを得ないこともあります」と選手の決断に理解を求めた。

 陸上では、女子競歩の個人の出場を辞退し、混合団体に専念することを発表した柳井綾音(立命大)が、X(旧ツイッター)で「たくさんの方から厳しい言葉に傷つきました。試合前は余計神経質になり、繊細な心になります。批判ではなく応援が私たち選手にとって力になります。批判は選手を傷つけます。このようなことが少しでも減って欲しいと願っています」と発信していた。