◆パリ五輪 第7日 ▽フェンシング女子 フルーレ団体(1日、グラン・パレ) 女子フルーレ団体は1日に行われ、3位決定戦で世界ランク4位の日本は、同6位のカナダに33―32で勝利し、銅メダルを獲得。個人・団体を通じ日本女子初となるメダルを獲得…

◆パリ五輪 第7日 ▽フェンシング女子 フルーレ団体(1日、グラン・パレ)

 女子フルーレ団体は1日に行われ、3位決定戦で世界ランク4位の日本は、同6位のカナダに33―32で勝利し、銅メダルを獲得。個人・団体を通じ日本女子初となるメダルを獲得した。

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 フェンシング女子フルーレ団体の4人娘を支える2人のコーチがいる。フランス出身のフランク・ボアダン氏と、2007年世界選手権銅メダリストの菅原智恵子氏。「パパとママみたい」と宮脇。6人は一つの家族のように時を重ねてきた。

 ボアダン氏は料理上手で、よくパスタやリゾットなど、なぜかイタリア料理を振る舞ってくれる。「ビール下さい!」など日本語も積極的に覚え、直接コミュニケーションも。東は「技術、気持ち、姿勢、全て教えてくれる」と言い、うまくいかず苦しい日も「五輪の日に調子が悪かったらどうするんだ!」と鼓舞してくれたという。「ずっと五輪を意識させてくれていた」と感謝する。

 菅原氏は時に一緒に汗を流し、練習に付き合ってくれた。そして試合前にはおにぎりを握ってくれる。2人のためにも、恩返しがしたかった。菅原氏は23年世界選手権で銅メダルを獲得した時に「ここは五輪じゃない。取っておこう」とこみ上げるものを我慢。悲願をなし遂げた今、チームのママの目には涙があった。