中国ペアのスマッシュが2人の間に決まる。バドミントン女子ダブルス準決勝。志田千陽はコートに突っ伏して、松山奈未は立ったまま、ともに涙を流した。「ここが勝負だと思っていたので」と志田。松山は「これで金メダルが取れなくなった」。悔しさがこみ上…

 中国ペアのスマッシュが2人の間に決まる。バドミントン女子ダブルス準決勝。志田千陽はコートに突っ伏して、松山奈未は立ったまま、ともに涙を流した。「ここが勝負だと思っていたので」と志田。松山は「これで金メダルが取れなくなった」。悔しさがこみ上げた。

 序盤から相手の多彩なサーブに苦しんだ。返球が甘くなったところを突かれ、強打を決められた。志田は「終始、相手ペースだった」。第1、第2ゲームともに前半からリードを奪われた。

 目標としていた頂点には届かなかった。だが、初めての五輪で銅メダルを手にするチャンスは残っている。3日の3位決定戦ではマレーシアのペアと戦う。「自分たちの本当の強さが試される。もう一回切り替えて頑張りたい」。志田は涙をぬぐって、言った。(岩佐友)