プロ野球ファームリーグに今季から参戦したくふうハヤテベンチャーズ静岡の福田秀平選手(35)が1日、球団本拠地のちゅ~るスタジアム清水(静岡市)で現役引退会見を開いた。 ドラフト1位で入団したソフトバンクで主力として「日本一」に貢献後、ロッ…

 プロ野球ファームリーグに今季から参戦したくふうハヤテベンチャーズ静岡の福田秀平選手(35)が1日、球団本拠地のちゅ~るスタジアム清水(静岡市)で現役引退会見を開いた。

 ドラフト1位で入団したソフトバンクで主力として「日本一」に貢献後、ロッテを経てくふうハヤテに入団。県内初のプロ野球球団で人気、実力を兼ね備えた「看板選手」として、懸命にプレーを続けてきたが、けがの悪化で断念。トレードなど補強期間期限の前日に球団を通じて今季限りでの現役引退を発表していた。

 家族が見守るなか、福田選手は会見で何度も言葉を詰まらせた。故障部位が悪化したことを理由に挙げ、「ここまでできると思わなかった。先輩たちに追いつき、追い越せの気持ちで、何とかしがみついてやってきた。(ソフトバンクの柳田悠岐や楽天の田中将大ら)同じ年の選手や同期入団選手の存在が大きかった」と18年間のプロ生活を振り返り、復活を信じて声援を送り続けたファンに向けて「感謝しかない」と言葉を絞り出した。

 会見にはソフトバンク時代に一緒にプレーした川崎宗則さんが「サプライズ」で駆けつけた。感極まる福田さんに川崎さんは「足が速く、肩が強い、最高の選手だった。引退ではなく、これからが開幕だ」と独特の「川崎節」で励ました。