◆パリ五輪 第7日 ▽フェンシング女子 フルーレ団体(1日、グラン・パレ) 世界ランク4位の日本は、3位決定戦で同6位のカナダに33―32で勝ち、銅メダルを獲得。日本女子が五輪のフェンシングでメダルを取るのは史上初めて。日本は、東晟良(共同…

◆パリ五輪 第7日 ▽フェンシング女子 フルーレ団体(1日、グラン・パレ)

 世界ランク4位の日本は、3位決定戦で同6位のカナダに33―32で勝ち、銅メダルを獲得。日本女子が五輪のフェンシングでメダルを取るのは史上初めて。日本は、東晟良(共同カイテック)、上野優佳(エア・ウォーター)、宮脇花綸(三菱電機)、菊池小巻(セガサミー)で戦った。

 日本は第3ピリオドまで同点で推移。第4ピリオドで菊池が1点リードを奪うと、第5ピリオドで上野がリードを5点に広げた。その後は一進一退で進み、第9ピリオドで上野が相手の反撃を1点に抑えて逃げ切った。銅メダル獲得が決まると4人全員が舞台に上がり円陣を作って快挙を喜んだ。

 試合後、上野と東の主な一問一答は以下の通り。

 ―銅メダルを獲得して、今の思いは。

 上野「長かった。みんなが信じてくれていたので、何とか1本勝負には持ち込まないように、しっかり逃げ切ろうという気持ちで戦いました」

 ―最後どんな気持ちで上野選手に託したか?

 東「願うしかないので、ずっと願って。(上野)優佳ちゃんならやってくれると、信じて待ってました」

 ―個人戦からの切り替え。

 上野「自分の動きがなかなかできない個人戦だった。団体戦では、何としてでもチームでメダルを取りたいという気持ちで、自分の気持ちを解放して全力で戦いました」

 東「個人戦のことは忘れて、修正するところはちゃんとして。思い切って戦えるように準備して、仲間と戦おうと挑みました」

 ―女子初のメダルとなった。

 上野「個人戦でもみんな期待されてたと思うんですけど、なかなかどの種目も取れなかった。団体戦でしっかり歴史を変えようという風には自分では思っていました」

 東「加納くんが金メダルを取っていたので、そういう意識は薄れていたけど、今さっきそういう風に聞いて、うわあ、うれしいと思いました」

 ―今後さらに上を目指せるチーム。

 上野「金を目指せるチームだと思いますし、この4人以外にもすごい強いメンバーが日本にはいる。イタリアには負けてしまったけど、限りなく勝ちに近づけるチームだと思うので、今後もっと成長して4年後に金メダルを取れるように頑張りたい」

 東「銅メダルを獲得できたけど、今回思ったのが、金メダルを目指せるなって。だから、4年後に金メダルを狙って獲得したいなと、すごく思いました」