「阪神9-2巨人」(1日、甲子園球場) 巨人が大敗で阪神に同一カード3連敗を喫し0・5ゲーム差まで迫られた。この日勝った広島に抜かれ2位に転落した。 エース戸郷が5回降板で、自己ワーストタイの6失点KO。打線も難敵ビーズリーを打ち崩せず、…

 「阪神9-2巨人」(1日、甲子園球場)

 巨人が大敗で阪神に同一カード3連敗を喫し0・5ゲーム差まで迫られた。この日勝った広島に抜かれ2位に転落した。

 エース戸郷が5回降板で、自己ワーストタイの6失点KO。打線も難敵ビーズリーを打ち崩せず、一方的な試合展開になった。敵地・甲子園では2勝6敗1分けと大きく負け越し、今季も鬼門。

 エースで断ち切りたかった流れだが、まさか、まさかの連続の展開になった。連敗で迎えたカード第3戦。阿部監督は「ガチンコでいく」と、ローテ再編で戸郷をぶつけた。無安打無失点投球を達成した5月24日以来の対戦。序盤から珍しく制球が定まらなかった。

 初回、先頭の近本に一、二塁間を破られると、中野の送りバントで得点圏に走者を背負った。森下の右邪飛で2死三塁とすると、佐藤輝、大山には連続四球を与えた。首をかしげる右腕。続く前川に甘く入ったフォークを拾われ、右前に適時打を浴びて2点を失った。

 ロースコアが予想されたが三回には、先頭四球から木浪に左前適時打を浴びる。さらに五回には2死から四球も絡み、前川、木浪の連続適時打で3点を失った。「チームの流れをよくする投球がしたい」と、誓ったマウンドで5回KO。6失点は22年6月26日のヤクルト戦以来で、自己ワーストタイの屈辱となった。

 打線もビーズリーに苦戦。五回、1死二、三塁から岸田の遊ゴロで1点を返した。昨季から5度の対戦で無得点。22回2/3で負の記録を断ったが、大量のビハインドを引っ繰り返すのは難しかった。

 甲子園球場での同一カード3連敗は、23年9月12~14日以来。セ・リーグは依然として歴史的な大混戦が続く。