「日本ハム-オリックス」(1日、エスコンフィールド) ミュージシャンのGACKTがファーストピッチセレモニーに登場した。全身黒の装いで現れると、場内にどよめきが走った。 マイクを手に「エスコンフィールドにお集まりの両チームのファンのみなさ…

 「日本ハム-オリックス」(1日、エスコンフィールド)

 ミュージシャンのGACKTがファーストピッチセレモニーに登場した。全身黒の装いで現れると、場内にどよめきが走った。

 マイクを手に「エスコンフィールドにお集まりの両チームのファンのみなさん、お元気ですかー?」と挨拶。歓声が起こったが、「これから両チームの激闘が始まると、そんな中でこの程度の声援ではチームの方々の背中は押せません。みなさんお元気ですかー?」と再度挨拶すると大歓声が起こった。

 「今回、僕のようなド素人を、こんな素敵な場に招いていただいて非常に光栄には思っていますが、みなさんもただ普通に始球式を見るのではおもしろくないのではと思いまして、球が届くのかだけではなく、九回裏2アウト二、三塁、ツースリーまで追い込まれているピンチの状況の中での一投をイメージして投げたいと思います。ボクのマウンドに初めて立つ緊張感も、みなさんも味わっていただければと思います。打ち取れるかどうかも楽しんでいただきたいと思います」と話した。

 打席に入った松本剛を相手に、セットポジションでしばらく静止。いったんプレートを外すと、左腕を前に伸ばしてストレートの握りを松本剛に見せた。再びセットポジションから、右足を高く上げて渾身(こんしん)の一投。外角高めに外れたが、力強いボールがミットに収まった。

 投球後は「最後までみなさん楽しんで帰って下さい。きょうはありがとうございます」と挨拶した。

 登板前にはXを投稿。「昔から何度も言ってるが、ボクは球技はてんでダメ。まして野球のように繊細な技術が必要なスポーツで、ボクがマウンドに立つこともおこがましいと心から思っている。が、今回は始球式でボールを投げさせてもらうことになった。正直、キャッチャーまで届くかすらだいぶ怪しい」とつづった。

 「とにかくどんな結果であれ、最初で最後の始球式。盛り上げられれば幸い。みんな、試合とともにボクのボールが届くかどうかも楽しんでくれ。あ、、もし、デッドボールしたら、その時は本当にごめんなさい」と締めくくっていた。