体操男子個人総合決勝が7月31日(日本時間1日)に行われ、連覇を狙ったエース橋本大輝はあん馬の落下が響き6位に終わり、初出場の岡慎之助がノーミスの演技で金メダルを獲得した。

これにより、2012年ロンドン五輪、16年リオ五輪の内村航平、20年東京五輪の橋本に続き、日本勢が4連覇を達成。ケガを乗り越え優勝を掴んだ20歳の新王者の活躍が日本のみならず、海外でも話題を集めている。

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■橋本と新王者の親睦に海外メディアが注目

米パリ五輪公式サイトは「シンノスケ・オカが男子個人総合決勝で驚きの金メダルを獲得」と題した記事を投稿。「主要なシニア大会に初出場した20歳の新人が、優勝候補だった2021年世界選手権の個人総合王者である中国の張博恒と、東京五輪王者のダイキ・ハシモトを驚かせ、この大会で母国に4連覇をもたらした」と日本の新星の活躍を報じた。

また、「(岡は)チームメイトのハシモトに抱きしめられ、二人でカメラマンやカメラに囲まれながら表彰台に駆け上がり勝利を祝った」とも伝えており、連覇を逃した先輩・橋本との親睦にも注目が集まっている。

米東部ボストン・グローブ紙(電子版)も、体操日本代表のチームワークに注目。「集団での成果を重んじる文化の日本人にとって、チームを優先することはもっとも重要なことだが、個人の卓越した能力も評価される。そのため、個人総合優勝も非常に重要なことなのだ」とし、7月29日(同30日)の団体戦でも力を発揮し、金メダルを獲得した日本体操の強さと背景を伝えた。

また、「ハシモトはなんとか6位まで順位を上げたが、そこからの彼の役割は、今大会でシニアの世界選手権デビューを果たした20歳のオカに自信を与えることだった」と優勝が困難になった橋本が、岡の心理的サポートに回ったことにも言及。

岡は2年前、右ひざの前十字靱帯を断裂する大ケガを負い、1年かけて競技に復帰した。そんな辛い状況を乗り越え結果を出した岡のインタビューを引用し、「橋本さんは、自信を持ち、ベストを尽くすようにと何度も言ってくれました」「橋本さんは最初からそういうアドバイスをしてくれました。それが自分に大きな力を与えてくれました」と橋本という存在の大きさを伝えている。

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