「オランダ王国友好杯・G3」(28日、別府) 阿部将大(28)=大分・117期・S1=が最終3角から番手まくりを決めて優勝。G3は自身通算4回目、初の地元記念制覇を完全優勝で成し遂げ、地元勢としては23年ぶりの優勝となった。2着に阿部後位…

 「オランダ王国友好杯・G3」(28日、別府)

 阿部将大(28)=大分・117期・S1=が最終3角から番手まくりを決めて優勝。G3は自身通算4回目、初の地元記念制覇を完全優勝で成し遂げ、地元勢としては23年ぶりの優勝となった。2着に阿部後位を追走した松谷秀幸、3着に古性優作が入った。

 地元ファンの声援に応え、完全優勝でVを飾った阿部。「他の記念とは違う、特別なものだし、優勝できてよかった」と笑顔を見せた。

 レースは目標の伊藤が正攻法から突っ張っての先行。しっかりと続いた阿部は「後ろが来ていないけど、出させてもらった」と地元記念優勝への執念を見せて、最終3角から番手まくり。「伊藤君と松谷さんが心強かった。今度は伊藤君に恩返しがしたい」と仲間への感謝も口にした。

 地元勢の優勝は2001年11月の51周年記念後節を制した渡辺隆(67期=引退)以来。「(地元勢が)それ以来、取れていなかった難しい大会。取れたのは今後のいい励みになる」とさらに上のステージへ向けて勢いがついた。

 次走はG1・オールスター(平塚)。「勝ち上がりたいし、自分の仕事が第一。仕事をこなしたい」と自力でも番手でもビッグレースで九州地区を大いにもり立てる。