◆パリ五輪 第3日 ▽フェンシング 男子エペ決勝(28日、グラン・パレ) 21年東京五輪団体金メダルの加納虹輝(JAL)が、日本フェンシング界初の個人金メダリストに輝いた。決勝で地元のヤニック・ボレルを15―9で破り、フェンシングが国技のフ…

◆パリ五輪 第3日 ▽フェンシング 男子エペ決勝(28日、グラン・パレ)

 21年東京五輪団体金メダルの加納虹輝(JAL)が、日本フェンシング界初の個人金メダリストに輝いた。決勝で地元のヤニック・ボレルを15―9で破り、フェンシングが国技のフランスで地元選手を倒し、新たな歴史を刻んだ。

 フェンシング個人で日本勢初のメダリスト、2008年北京五輪フルーレ個人銀メダルの太田雄貴さんは、観客席で快挙を見守り「のどが壊れました。虹輝の勝利ですけど、日本の勝利でもある。すごいうれしいです」と大喜びした。

 決勝は入場時からボレルに大歓声が送られた。完全アウェーをものともせず、攻撃的な姿勢を貫いて加納は金メダルを獲得。後輩に、太田さんは「めっちゃかっこよくないですか。地元の客も何も言えないぐらいで優勝してくれた。こんなかっこいい優勝ないっすね。最高。ずるい。かっこいい」と賛辞を送り、笑った。