「阪神4-3中日」(28日、甲子園球場) 劇的な結末へ導いた。阪神・近本が中日の守護神・マルティネス攻略への口火を切った。 延長十一回無死。このイニングから登板した右腕に対して、1ボールから2球目のスプリットを捉えて左翼線へ運んだ。中野の…

 「阪神4-3中日」(28日、甲子園球場)

 劇的な結末へ導いた。阪神・近本が中日の守護神・マルティネス攻略への口火を切った。

 延長十一回無死。このイニングから登板した右腕に対して、1ボールから2球目のスプリットを捉えて左翼線へ運んだ。中野の犠打で二塁へ進むと、森下の左翼線への打球で三塁を蹴った。

 「結果的にサヨナラで勝てたので良かったと思います。追い付かれた後だったので、何とか今日は勝って帰りたいと思っていました」。生還すると笑顔で歓喜の輪へ駆け寄った。

 16安打を放った打線のけん引役となった。初回無死は松葉から中前打。これで4連勝中は全て初回先頭で出塁となった。五回無死一塁は右前打を放ち、延長十一回の安打を含めて2試合連続の猛打賞だ。

 近本が打てばチームは活気づく。4連勝中は打率・533とバットも好調だが、出塁率・632と塁に出ることで打線につながりを生んでいる。安定した活躍を続けることができれば、さらなるチームの浮上につながっていくはずだ。