<パリオリンピック(五輪):バレーボール・ポーランド3-1日本>◇28日◇女子1次リーグB組◇パリ南アリーナ【パリ28日=竹本穂乃加】12年ロンドン大会以来、12年ぶりのメダル獲得を目指す世界ランキング7位の日本が、パリ五輪初戦で同4位のポ…

<パリオリンピック(五輪):バレーボール・ポーランド3-1日本>◇28日◇女子1次リーグB組◇パリ南アリーナ

【パリ28日=竹本穂乃加】12年ロンドン大会以来、12年ぶりのメダル獲得を目指す世界ランキング7位の日本が、パリ五輪初戦で同4位のポーランドに1-3で敗れ、黒星発進となった。今年のネーションズリーグ(VNL)でもストレート負けを喫した相手の高さを攻略出来なかった。次戦は8月1日の同2位ブラジル戦。1次リーグ突破へ、白星をつかみいく。

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古賀紗理那(28)は必死に手を伸ばしたが、ボールには届かなかった。マッチポイントからポーランドにサービスエースを奪われ、第1セット先取からの逆転負け。12年ぶりの五輪メダル獲得へ、大事な初戦を落とした。「私たちのスパイクミスが多かった。2、3セット目でシャット本数が増えたことが敗因だと思う」。

両国最多26得点を挙げた一方で、被ブロックも増。チーム全体14本中、自身が半分近く止められ、高い壁に阻まれた。ここぞで託されるエースだからこその数字ではあるが、「私の打数が増えるのは苦しい展開の時。そこでしっかり決めきれなかったのが敗因」と責任感を背負った。

この大舞台は、古賀個人にとっても特別な大会となる。開幕前にパリ五輪を最後に現役を引退することを発表した。21年東京大会は、故障もあり不完全燃焼。チームは4連敗で1次リーグ敗退に終わった。その悔しさを晴らす、最初で最後のリベンジの機会になる。だからこそ、「全てを懸けて戦います」と、並々ならぬ覚悟でパリの地に立った。

次戦8月1日の相手は、04年アテネ大会から5大会連続で対戦し、全てストレート負けを喫しているブラジル。目指すは、12年ロンドン大会以来、12年ぶりの表彰台。中3日で臨む負けられない一戦へ「整理して切り替えていく」と口元を引き締めた。高い壁を乗り越えて1次リーグを突破し、目標の場所へ-。チームとともに進む。

○…石川は「これで終わりではない」と前を向いた。。チーム2位の16得点をマーク。要所でイタリア仕込みの強烈スパイクを決め、サービスエースも奪取したが勝利には届かなかった。。終盤の競り合いを制せられず「簡単に勝てる試合ではないことはわかっていた」と受け止め、次戦のブラジル戦へ「切り替えていきたい」。気持ち新たに2戦目に挑む。