<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇28日◇ドルフィンズアリーナ横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が3敗で並んだ平幕隆の勝との優勝決定戦を制して節目の10度目の優勝を飾った。本割で大関琴桜に上手出し投げで敗れて3敗目。14日目に敗れ、千秋楽に大の里を…

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇28日◇ドルフィンズアリーナ

横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が3敗で並んだ平幕隆の勝との優勝決定戦を制して節目の10度目の優勝を飾った。本割で大関琴桜に上手出し投げで敗れて3敗目。14日目に敗れ、千秋楽に大の里を破った平幕隆の勝との決定戦を制し、横綱の意地を見せた。

今年1月の初場所以来の優勝で、横綱としては6度目の優勝となった。2ケタ優勝は歴代15人目。目標にしていた兄弟子だった日馬富士(元横綱)の9回を越えた。歴代1位は白鵬(元横綱)の45回。

照ノ富士は初場所で優勝も、春、夏と最近2場所連続で途中休場。特に夏場所は、稽古十分でない中、強行出場して初日に大の里に敗れて2日目から休場。横審からは秋場所までは様子を見ると言われたが、裏を返せば、11月の九州場所までには何かしら、横綱として結果が求められる中で、先場所に続く稽古不十分での強行出場。両膝の分厚いサポーターが示す通り、満身創痍だが、横綱としての力の差を見せつけた。

優勝インタビューの一問一答は以下の通り

-10回目の優勝

「目標に向けてやってこれて良かった」

-昨日敗れた隆の勝との優勝決定戦だったが

「やることは変わらないので。今できることをやるだけなんで。そこが結果につながって良かった」

-気持ちの切り替えは

「まあそこは全然変わらなかった。何回もそういう状況で相撲を取ってきた」

-名古屋場所で初優勝となったが

「名古屋で応援してくださっていた方の前で1回でもいいからいい姿を見せたいと思っていた」

-来場所以降どんな相撲を見せたいか

「入門してから14年間、横綱として目指していた相撲が完成できた実感ある。それができるように鍛えていきたい」