「高校野球西東京大会・決勝、早実10-9日大三」(28日、神宮球場) 早実が九回サヨナラで乱打戦を制し、日本ハム・清宮幸太郎内野手を擁した2015年以来9年ぶりの甲子園出場を決めた。 互いに点を取り合う展開で、8回を終えて9-9。九回表は…

 「高校野球西東京大会・決勝、早実10-9日大三」(28日、神宮球場)

 早実が九回サヨナラで乱打戦を制し、日本ハム・清宮幸太郎内野手を擁した2015年以来9年ぶりの甲子園出場を決めた。

 互いに点を取り合う展開で、8回を終えて9-9。九回表は3連覇を狙う日大三の攻撃を無失点で切り抜けると、裏の攻撃で無死満塁の好機を作った。8番・内囿が左前へ運び、サヨナラ勝ち。選手たちは喜びを爆発させた。

 「サヨナラが決まった瞬間は興奮して覚えていないけど、打った瞬間は『抜けろ』って思って走っていました。今までの人生で味わったことのない経験ができてうれしかったです」と内囿。和泉監督から「お前ならできる」と声をかけられたといい「スクイズもあったけど、監督さんが、お前が打てと。自分もそれで気持ちがラクになった」と、充実感たっぷりに振り返った。また「西東京の代表として恥じないプレーをして、甲子園優勝して恩返ししたい」と誓いを新たにした。

 和泉監督は「ホッとしたことと、疲れました。よくやってくれました」としみじみ。「今までもそうだけど甲子園は生徒を成長させてくれる場所。行けることで、甲子園がもっと成長させてくれると思う。そこがうまくはまって、歯車が回り出すと、意外と天井知らずになるのではという期待はあります」と、飛躍の夏に思いを寄せた。