「高校野球埼玉大会・決勝、花咲徳栄11-9昌平」(28日、大宮公園野球場) 花咲徳栄が、広島・韮沢やソフトバンク・井上を擁した2019年以来、5年ぶり8度目となる夏の頂点に立った。今秋ドラフト上位候補の石塚祐惺内野手(3年)はスカウト陣が…

 「高校野球埼玉大会・決勝、花咲徳栄11-9昌平」(28日、大宮公園野球場)

 花咲徳栄が、広島・韮沢やソフトバンク・井上を擁した2019年以来、5年ぶり8度目となる夏の頂点に立った。今秋ドラフト上位候補の石塚祐惺内野手(3年)はスカウト陣が視察した中、4安打4打点の活躍で自身初の甲子園出場を決めた。

 初回1死二、三塁の好機では直球を捉え右中間へ先制の適時三塁打をマーク。1点差に迫られた五回には2死満塁では左前へ2点適時打を放つと、左翼手が打球を後逸してもう1点を追加した。

 だが、4点リードの八回にプロ注目・上原堆我(たいが)投手(3年)が3ランを浴びるなど同点に追いつかれ7回6失点で降板となった。

 それでも、4-4の延長十回タイブレークで、相手失策に乗じ石塚が勝ち越しのホームを踏んだ。なおも1死満塁で阿部が左中間へ走者一掃の適時三塁打を放ち3点を追加。その後、相手失策でもう1点を追加し5点のリードを奪った。

 その裏に、2番手の岡山が3ランを浴びて2点差まで迫られ、さらに安打と四球で2死一、三塁のピンチを招いたが、最後は投ゴロに抑え何とかリードを守り抜いた。

 昌平は脅威の追い上げを見せたが、春夏通じて初の甲子園出場にあと一歩届かなかった。