(27日、第106回全国高校野球選手権三重大会準決勝 津田学園2―9鈴鹿、七回コールド) 初回、いきなり好機がやって来た。1死二塁で、鈴鹿の中井泰庸選手(3年)の打球は左翼手の前に落ちた。二塁走者の岡田茉大選手(3年)が一気に本塁にかえり先…

(27日、第106回全国高校野球選手権三重大会準決勝 津田学園2―9鈴鹿、七回コールド)

 初回、いきなり好機がやって来た。1死二塁で、鈴鹿の中井泰庸選手(3年)の打球は左翼手の前に落ちた。二塁走者の岡田茉大選手(3年)が一気に本塁にかえり先制した。

 140キロ超の力のある直球を投げ込む相手エースに対して、浮いた甘い球は見逃さないぞと臨んだ初打席だった。「うまく力が抜けた状態だった。自分の持ち味である低く強い打球を意識した打撃ができた」

 利き腕の左肩関節の不調で1月に手術し、練習を再開したのは4月下旬だった。悩みながら1日1日の練習を大切に、打撃の感覚を取り戻していったという。

 そしてこの日は初打席の安打で気持ちが楽になったといい、4打数4安打2打点と大活躍した。

 決勝に向けては「自分たちの粘り強い野球ができれば、結果は必ずついてくる」ときっぱり。(高田誠)