「ヤクルト3-0広島」(27日、神宮球場) ついに止まった…。広島が今季15度目の完封負けでヤクルト戦の連勝が6でストップ。先発した森下暢仁投手(26)は6回1/3を投げて6安打3失点で6月12日・西武戦(ベルーナ)以来の黒星となる4敗目…

 「ヤクルト3-0広島」(27日、神宮球場)

 ついに止まった…。広島が今季15度目の完封負けでヤクルト戦の連勝が6でストップ。先発した森下暢仁投手(26)は6回1/3を投げて6安打3失点で6月12日・西武戦(ベルーナ)以来の黒星となる4敗目を喫した。暑さ厳しい中での力投だったが、七回に3点を失い、敗戦の責任を背負った。

 苦笑いを浮かべながら顔をしかめた。なんとも言えない表情を森下はマウンド上で見せていた。高橋との投手戦で七回に先制の3点を献上し、イニング途中で降板を言い渡された。「見ての通りだと思います。0でつなげなかったことがチームの負けた原因だと思います」。悔しさをかみしめながら、クラブハウスへと引き揚げた。

 暑さとともに、判定も厳しかった。0-0の七回。1死でオスナを迎えると、追い込んでから内角低めへ投げきった直球をボールと判定された。最終的にオスナには右前打とされ、次打者・中村に左翼線への二塁打。満塁から川端に先制2点適時打を浴びるなどして、均衡を破られた。

 1球の重みが増す接戦の終盤。「結果打たれているので、次に向けて頑張ります」と潔かった右腕だったが、球場の左半分を赤く染めた鯉党からの驚き交じりのため息が微妙な判定具合を物語っていた。

 打線からの援護もない中での投球。「いつか打ってくれるかなと思って投げていました」。四回は2死一、三塁のピンチをしのぐなど、踏ん張りを見せたが最後まで報われることはなかった。

 新井監督は「次に森下が投げるときに何とか援護してあげられるように、こっちもいろいろ考えたいと思います」とコメント。攻撃陣の奮起に期待しつつ、森下は次回も懸命に腕を振る。