兵庫大会は、28日午前10時から決勝がある。6年ぶりの甲子園出場を狙う報徳学園と、5年ぶりを目指す明石商が対戦する。152チームの頂点に立ち、8月7日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する全国選手権大会に出場するのはどちらのチームか。…

 兵庫大会は、28日午前10時から決勝がある。6年ぶりの甲子園出場を狙う報徳学園と、5年ぶりを目指す明石商が対戦する。152チームの頂点に立ち、8月7日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する全国選手権大会に出場するのはどちらのチームか。(敬称略)

 昨秋以降の現チームの公式戦での対戦は、初めてとなる。直近の夏では、2022年の兵庫大会5回戦で対戦し、2―1で明石商が勝っている。

 両チームともエースが好調だ。

 報徳学園の最速151キロ右腕・今朝丸裕喜は、2回戦で5回4失点だったが、その後登板した3試合は計12回と3分の2を投げて無失点に抑えている。

 一方、明石商の右腕・横山康瑛も、チェンジアップを効果的に使い、4試合計32回で1失点と快投を続けている。

 ただし、報徳学園が準決勝までの全試合を今朝丸のほか、間木歩らを起用して継投で勝ってきたのに対し、明石商は横山が24日の準々決勝と26日の準決勝で計268球を投じて連続完封しており、疲労が気がかりだ。

 守備では6試合で報徳学園が失策7、失点8、明石商は失策4、失点6といずれも堅守が光り、内野手がヒット性の打球を何度もアウトにしてきた。

 チーム打率は報徳学園が3割5分6厘、明石商が3割1分0厘となっている。長打の本数を見ると、報徳学園が二塁打13、三塁打5、本塁打3であるのに対し、明石商は二塁打7、三塁打と本塁打は0と、報徳学園が上回っている。

 報徳学園は4番の斉藤佑征が準決勝で今大会の自身の初本塁打を記録し、調子が上向いている。明石商は準決勝で3番打者を担った捕手の松浦悠馬が、3回戦と5回戦で逆転打を放ち、打線のキーパーソンになっている。

 準決勝の後の取材に、明石商の横山は「相手は長打力があるので、緩急をうまく使って投げたい」と語った。報徳学園の間木は「投手陣がロースコアに抑え、野手も守備と走塁からしっかりと流れを持ってきて、1点をもぎ取りたい」と話した。(森直由)