パリ五輪が26日(日本時間27日未明)、開幕した。県内ゆかりの選手33人が出場し、世界の舞台に挑む。 開会式に先立ち、サッカー男子の1次リーグなどが始まった。23歳以下の選手で臨む日本はボルドーで南米王者のパラグアイと対戦。MF三戸舜介選…

 パリ五輪が26日(日本時間27日未明)、開幕した。県内ゆかりの選手33人が出場し、世界の舞台に挑む。

 開会式に先立ち、サッカー男子の1次リーグなどが始まった。23歳以下の選手で臨む日本はボルドーで南米王者のパラグアイと対戦。MF三戸舜介選手(スパルタ)が先制点を含む2得点を挙げる活躍をみせ、5―0で快勝した。東日本大震災の影響で御殿場市に一時移転していたJFAアカデミー福島出身だ。DF関根大輝(柏)=静岡市出身=も出場。けがによるDF半田陸選手(ガ大阪)の離脱で、DF鈴木海音選手(磐田)=浜松市出身=が急きょ登録メンバーに入った。

 JFAアカデミー福島出身の4人が登録メンバーのサッカー女子は、初戦で世界ランキング1位のスペインと対戦した。バックアップメンバーで藤枝順心高出身のFW千葉玲海菜選手(アイントラハト)も出場。1―2で逆転負けし、黒星スタートとなった。

 柔道の男子73キロ級、橋本壮市選手(パーク24)=浜松市出身=は初の五輪だ。「金メダルを取って史上最年長の記録を達成したい」と意気込む。

 陸上では、男子20キロ競歩の池田向希選手(旭化成)=浜松市出身=が日本競歩初の金を狙う。東京五輪は銀で、パリ五輪は「リベンジをする場」とより高みをめざす。

 4大会連続出場で男子200メートルの飯塚翔太選手(ミズノ)=御前崎市出身=は、主将として陸上男子を引っ張る。決勝進出を見据え、「自己ベスト(20秒11)を塗り替えたい」と誓う。

 東京大会の男子50キロ競歩で6位入賞した川野将虎選手(旭化成)=小山町出身=は、混合競歩リレーに出場。男子1万メートルの太田智樹選手(トヨタ自動車)=浜松市出身=は五輪初出場となる。

 自転車のトラックに出場する男女13選手の多くは県内在住で、「伊豆ベロドローム」(伊豆市)を拠点にトレーニングに励んできた。東京大会で銀の梶原悠未選手は「パリで金を取るために3年間で4万キロ走り込んできた」と自信をみせる。

 テニス女子の内島萌夏選手(安藤証券)=袋井市出身=は初出場。東京大会で卓球女子団体銀の平野美宇選手(木下グループ)=沼津市出身=は、初のシングルス出場で、団体とともにメダル獲得に挑む。(青山祥子)