健大高崎(群馬)は今春の選抜大会で群馬県勢として初めて優勝し、夏の群馬大会も決勝に進出した。 青柳博文監督は「公平公正であること」を信念に掲げる。100人の部員をまとめるために、欠かせない要素だという。 その原点は、自身の球歴にあった。■…

 健大高崎(群馬)は今春の選抜大会で群馬県勢として初めて優勝し、夏の群馬大会も決勝に進出した。

 青柳博文監督は「公平公正であること」を信念に掲げる。100人の部員をまとめるために、欠かせない要素だという。

 その原点は、自身の球歴にあった。

■選抜出場選手をベンチ外に

 選抜大会の後にあった春の群馬県大会。3回戦までは、主将の箱山遥人ら選抜大会の主力組をベンチから外していたんです。

 その理由は、甲子園で出場機会がなかった選手にもチャンスを与えたかったからです。

 「公平公正であること」。この言葉は、健大高崎の監督に就任する直前に中学時代の恩師からかけてもらいました。以来、ずっと大切にしていました。

 今では、3学年で100人ほどの部員がいます。全国から「健大高崎で野球がしたい」と志を持った選手たちが集まるようになりました。当然、選手同士の競争は激しくなります。

 そんな中、「公平公正」がぶれなかったのは、私自身の経験も大きかったです。学生時代には主力も控えも経験しましたから。