パリ五輪の大舞台でU-23サッカー日本代表、若きサムライブルーがグループリーグ初戦の相手パラグアイを5-0で撃破し、56年ぶりのメダルへ好発進を遂げた。強豪ブラジルに打ち勝ち、南米予選1位で通過したパラグアイを相手に、終わってみれば5-0…
パリ五輪の大舞台でU-23サッカー日本代表、若きサムライブルーがグループリーグ初戦の相手パラグアイを5-0で撃破し、56年ぶりのメダルへ好発進を遂げた。強豪ブラジルに打ち勝ち、南米予選1位で通過したパラグアイを相手に、終わってみれば5-0の圧勝だった。
■3点目のお膳立ては「またも斉藤光毅」
今回は、オーバーエージ枠を使わない23歳以下の若い選手だけでチームが構成されているが、その分、優勝したU23アジアカップなど同年代の選手だけで時間をかけて長い時間を闘うことで、お互いを理解。藤田譲瑠チマ主将が言うように「高い組織力」を培ってきた。
『サッカー批評』では、そんな若きサムライブルーのパラグアイ戦での劇的なゴールの瞬間を一挙出し。記事前半に続いて、3点目から見ていこう。同時に、ゴール後の選手たちの笑顔やゴールパフォーマンスもご覧あれ。
U23アジアカップ優勝で成長し、そして欧州リーグの荒波で揉まれた猛者たちが加わった、若きサブライブルーの今後に期待しよう。
3点目のお膳立ては、またも斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)だった。ペナルティエリア少し外の中央で、負傷した平河悠(FC町田ゼルビア、イングランド2部ブリストルへ移籍予定)に代わって途中出場した佐藤恵允(ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ)からのパスを受けると、シュートコースがないと瞬時に判断。左後ろの山本理仁に「打ち頃」のパスを送ると、山本が豪快に左足を振り抜いてゴールに沈めた。
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■山本理仁と「抱き合って喜ぶ!」
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74分、3-0と大差がついて、勝利が動かないと判断した大岩監督は、次戦以降の戦力チェックも考え、斉藤と三戸舜介を下げて藤尾翔太(FC町田ゼルビア)、荒木遼太郎(FC東京)を投入。
すると81分、敵陣で得たフリーキックを荒木がゴール前に入れ、そのボールを藤尾翔太(FC町田ゼルビア)が頭で合わせて4点目。
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■藤尾翔太が「落ち着いて決めた!」
さらに87分には、藤尾が細谷のスルーパスを受けてDFの裏に抜け出し、自身の2ゴール目、チーム5点目をゲットする。
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大勝した日本だが、次の相手は3月の親善試合で1‐3で負けているマリ代表。フィジカルで勝る相手を、組織力で撃破して、グループリーグ突破を果たすことができるか。注目しよう。
そして、大勝したパラグアイ戦で忘れてはならないのは、果敢な侵入で相手10番を退場に追い込んだ平河悠の存在だろう。ファールを受けた後、ピッチに戻ったものの、プレーを続行することができずに担架で運び出され、34分に佐藤恵允との交代を余儀なくされた。
彼の献身、犠牲なくしては、この圧勝劇はなかっただろう。今後、FC町田ゼルビアから新天地であるイングランド2部リーグのブリストルへの期限付き移籍が決まっているだけに、足首のケガが軽いことを祈りたい。