第106回全国高校野球選手権石川大会(朝日新聞社、県高野連主催)の決勝が27日、石川県立野球場である。3連覇を目指す星稜と、3年ぶりの優勝を狙う小松大谷が対戦。決勝で顔を合わせるのは2年ぶりとなる。(小崎瑶太、砂山風磨) ■左右の好投手を…

 第106回全国高校野球選手権石川大会(朝日新聞社、県高野連主催)の決勝が27日、石川県立野球場である。3連覇を目指す星稜と、3年ぶりの優勝を狙う小松大谷が対戦。決勝で顔を合わせるのは2年ぶりとなる。(小崎瑶太、砂山風磨)

■左右の好投手を擁する星稜

 星稜は地力をみせて勝ち上がってきた。

 チーム打率は4試合で3割3分を超える。3番の芦硲(あしさこ)晃太はすべての試合で安打を放ち、長打4本と好調だ。3回戦から1番に座る吉田大吾は打率5割と攻撃を引っ張る。専徒(せんと)大和は打率2割台ながら7四死球と塁に出る姿勢が光る。

 エース左腕・佐宗翼と右腕・道本想が投手陣の柱。準決勝は継投で無失点に抑えた。一方、これまで6失策。踏ん張る投手を野手が支えられるかが勝敗の鍵を握りそうだ。

■好機で着実に攻める小松大谷

 小松大谷は攻守に手堅さをみせてきた。

 これまでの4試合でチーム打率は2割4分8厘だが、要所で打線がつながり、得点してきた。4番で主将の東野達(いたる)は3回戦で本塁打、準決勝では得点の口火を切る安打を放った。5番の胡摩(ごま)結月も準決勝で2安打した。石浦慈人は打率4割を超え、四死球6と選球眼がある。

 準々決勝は背番号1の西川大智が、初戦と準決勝は竹本陽がそれぞれ完投。竹本は無四死球と制球力が光る。鍛えられた守備陣がもり立て、星稜打線を抑えられるか。